こんばんは、相原です
ドラッカーのマネジメントを
店舗ビジネスに応用する方法を分かりやすく解説していく
ドラッカー「マネジメント」講座の2回目です。
今回は仕事と従業員について解説していきます。
お店を経営するに当たって
多くの場合は従業員を雇うと思います。
その従業員たちによってお店が回るわけですが
その仕事が生産的でなければ、お店の売上は伸びません。
しかしだからと言って、人を支配してこき使ってはいけません。
そんな人の扱い方をしていると、
いつか反発が来てお店が潰れます。
なので、仕事が生産的でかつ
従業員がやりがいを持って働いている状態を目指さなければいけません。
そんなお店を目指すための方法について紹介していきます。
その内容を動画でも解説しています。
1.企業と仕事の関係性
企業と仕事の関係では、生産性を求めています。
つまり、
できるだけ多く商品やサービスを提供することを
お店は仕事に対して求めているわけです。
生産性がアップすることで
売上を伸ばすことができますからね。
できる限り多くの仕事がこなされるようにしたいものです。
仕事をより生産的にするには4つの条件があります
- 分析
- 総合
- 管理
- 道具
Ⅰ.分析
仕事をこなすためには
- 何をやればいいのか
- どんな順番でやればいいのか
- 何が必要なのか
と、作業を細かく分類する必要があります。
作業を細かくすることで
一部の作業の生産性を高めやすくなり
その結果、全体の生産性が高まりやすいです。
例えば、料理を作るときは
食材が何が必要で
どう下ごしらえするのか
どう調理するのか
どんな風に盛り付けをするのか
などのレシピを作りますよね。
そういった感じで仕事のレシピを作るのです。
Ⅱ.総合
分解した仕事を、再度まとめる必要があります。
一緒にできるものがあれば、
まとめてやった方が効率的です。
例えば、2品の料理を作るときに
1品作るたびに下ごしらえから順番に料理するよりも
まとめて下ごしらえして、まとめて調理したほうが
短時間で料理を作ることができます。
作業をまとめたほうが効率的な場合は
うまくまとめるようにします。
Ⅲ.管理
生産性を高めると言っても、
商品の質が下がってしまってはいけません。
一定以上の質が出るように、しっかりと管理できるように
チェック項目を設けるなどの工夫をしましょう。
Ⅳ.道具
道具があったほうが、仕事の効率は何倍にも高まります。
多少お金がかかったとしても
時間をお金で買う意識を持って、
時短に繋がる道具は揃えるようにしましょう。
2.従業員と仕事の関係性
従業員を雇った場合、従業員に仕事を任せることになりますが
従業員は仕事に何を求めているか知っていますか?
一つの答えとしては、「お金」ですよね。
お金をもらうために働いている人も多いので
その答えは間違ってはいません。
しかし、
ドラッカーは従業員は仕事に「やりがい」を求めていると言っています。
人はやりがいがあるからこそ、
力を発揮することができます。
やりがいがない仕事だと、
頑張る必要がないので、質も下がりやすいんですよね。
そんな従業員のやりがいを高めるには3つの条件があります。
- 生産的な仕事
- フィードバック情報
- 継続学習
Ⅰ.生産的な仕事
やってもやらなくてもいいような仕事では
人は力を発揮することはありません。
そのため生産的で意味のある仕事を
与えることが大事です。
「失敗されたら困る」と思って
無難な仕事ばかりを与えたくなる気持ちは分かりますが
それではいつまで経ってもその人は成長しません。
お店が成長していくためにも
従業員の成長は必要不可欠です。
なので、失敗を許すくらいのゆとりを持って
従業員に生産的で意味のある仕事を任せていきましょう。
Ⅱ.フィードバック情報
たとえ、意味のある仕事だとしても
何も成果が得られないと、人はやる気がなくなってしまいます。
経営者には、一生懸命働いているにもかかわらず
売上が伸びなかった経験がある人が多いと思います。
そのときって、とても辛くなかったですか?
でも、きちんと努力が報われて
成果になったときは、とてもうれしかったと思います。
それと同じで、成果が得られない仕事は辛いので
ちゃんと従業員にも成果が分かるようにする必要があるのです。
従業員のおかげで売上が伸びたら
それをきちんと伝えるなど成果が分かるように仕事を設計しましょう。
Ⅲ.継続学習
人はいつも同じ仕事をやっていれば、
そのうち飽きます。
やりがいのある仕事というのは
何らかの挑戦が含まれているものです。
挑戦できるようにするには
従業員自身の成長が必要です。
そのために継続学習が必要なのです。
なので、従業員が継続的に勉強できるような環境を整えましょう。
3.理想的な企業と従業員の関係性を築く方法
お店(経営者)は仕事に「生産性」を求め
従業員は仕事に「やりがい」を求めています。
お互い求めているものは違いますが、
だからといって、対立するものではありません。
仕事にやりがいを与えて、生産性が高まるようにすればいいだけの話です。
そのためには
「成果と責任を与えて従業員の強みを活かす」
ことが大事であるとドラッカーは言っています。
言葉にするのは簡単なのですが、
これを実行するとなると、結構難しいです。
人は最大の資産でもあるので、
時間をかけてやっていく価値は十分にありますよ。
まとめ
仕事の生産性を高めて売上を伸ばすためには
「従業員に成果と責任を与えて、従業員の強みを活かす」
ことを心がけるようにしましょう。
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