仕事の本分・本質を掴み才能を発揮する方法

朝の運動

こんにちは、相原です。

今回は老舗講座の第3回目です。

前回は

お客様の心を理解し満足させることがビジネスの本質

ということを説明しました。覚えていますか?

記事はこちら

 

それで今回は老舗経営の極意の一つである

「職分の追及で才能を発揮する」

という考え方を紹介していきます。

  1. 職分の追及とは?
  2. 「なぜ売るのか」が売れる商品の秘訣
  3. あなたの職分を探るときのポイント

1.職分の追及とは?

職分の追及についても石田梅岩が説いたものですが

世間の石田梅岩の解説書では
ほとんど語られていません。

なので、見逃している人も多いのですが
職分の追及はとても大事です。

 

それで「職分」とは何かと言いますと
「職業の本分や本質」を指します。

つまり、

「あなたの仕事の本分・本質を働きながら追求しなさい」

と言っているのです。

学生の本分が勉強であるように
あなたのビジネスの本分も必ずあります。

それは例え職業が同じでも
人によって違います。

あなたオリジナルの職分を追及するのです。

そうすることで、自然と差別化も行われ
ユニークなお店を経営することができるのです。

 

さらに石田梅岩は、職分の追及するために
「勤勉に働きなさい」と言っています。

例えば、農民なら
朝早くから畑に行って、夕方に帰る。
春は耕し、夏は草刈、秋は刈り入れをし
田畑から少しでも多く収穫することを心がける

苦労は多いけれど、正しいことをしているので心は安らかになる

と説いています。

勤勉に働くことは
精神的な安らぎや充足感を得ることもできるのです。

もう少し現代風に分かりやすく説明すると

「真面目に一生懸命働くことで、
職業の本分が分かり、仕事のやりがいが得られ
充実した日々を送ることができる」

ということです。

それに真面目に一生懸命働いていれば
当然お客様から信頼されますよね。

 

また、「心の安らぎを得るために、働きなさい」
とも石田梅岩は言っています。

心の安らぎが人の幸福においては
非常に重要な要素です。

不要にお金を求めても、際限はなく
いつまで経っても心が満たされないままです。

そんな仕事の醍醐味、やりがいは
一生懸命働いた先でしか見つけられません。

「苦労の中に楽しさを見つける」ことは
なかなか難しいですが、非常に価値があるものです。

もし仕事以外でそんなものを見つけたら
大事にするといいですよ。

 

石田梅岩は商人道だけでなく、
人の生き方を説いていた人なので、
こういった要素も多く含まれます。

このサイトは経営者向けなので
もう少しビジネス視点から
「職分の追求」の重要性を説明していきます。

2.「なぜ売るのか」が売れる商品の秘訣

商品を販売するときに
何を重視するかは時代によって変化しています。

簡単に商品の販売の流れの歴史をまとめました。

what:何を売るか(どれだけ機能的に優れたものを販売するか。)

how:どうやって売るか(どんなマーケティングで販売するか)

who:誰が売るか(どんなブランドを作り販売するか)

why:なぜ売るのか(どんな理念で販売するか)

 

「what」は昔の家電メーカーを想像してもらえれば
分かると思います。

  • 「どれだけ素晴らしい機能を持っているか?」
  • 「いかに他者の製品よりも優れているか」

で商品を販売していました。

「how」と「who」は今の多くの企業の戦略ですね。

  • 「この商品にはどんな使い方があるのか?」
  • 「この商品はどんな人が使っているのか?」
  • 「どんなプロモーションをするのか」
  • 「どんなブランドイメージを作るか」

みたいな感じで販売しています。

これからの販売戦略は「why」が重要となります。

  • 「なぜその商品を売っているのか?」
  • 「なぜビジネスをしているのか?」
  • 「どんな思いで経営をしているのか?」
  • 「何を実現させるために働いているのか?」

などを前面に押し出して、販売するのが
今後主流になるでしょう。

 

どうして「why」が重要なのかと言いますと
生物学的に「why」が人の本能を揺さぶるからです。

サイモン・シネックの「ゴールデンサークル」という理論があります。

goldencircle

また生物学的には
「why」は感情や情動などの本能を司る大脳辺縁系に影響を与えます。

ちなみに「what」は理性を司る大脳新皮質に影響を与えます。

どんなに機能的な部分(what)が魅力的でも
「なんか欲しくならない」となるのは、
訴えかけている部分が悪い本能に訴えかけないからです。

 

もう勘の鋭い経営者なら気付いていると思いますが
「why」が職分の追及に繋がっているのです。

つまり、職分の追及を行えば
人の本能に訴えかける魅力的なお店が作れるのです。

だから、勤勉に働き職分の追及を行うことが大事なのです。

3.あなたの職分を探るときのポイント

コンサルであれば、あなたの状況に合わせて
色々な質問をしたり、一緒に考えたりできるのですが

文章ではそんなことができないので、
自分で職分の追及をするときのポイントを一つ紹介します。

それは

「なぜの深堀」

です。

なぜ今の仕事をしているのか?
→アンサー1
なぜアンサー1なのか?
→アンサー2
なぜアンサー2なのか?
→アンサー3

という風になぜ、なぜ、なぜ…と繰り返していくのです。

そうすることでより本質に近づきます。

一つのワークとして利用してください。

まとめ

職分の追及をすることで
お客さんからは信頼され
日々の生活に安らぎを得られる

また、whyを見つければ
自然と人を惹きつけるお店になれる

 

次回は老舗の極意その3である
「正直は一生の宝」
について、詳しく説明していきます。

【第4回】老舗に学ぶ経営哲学~正直がビジネス成功の第一条件~

 

 

 

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